サトシの結婚式

本日の当番、部長です。
今日は僕らの兄貴サトシの結婚式に行ってきましたので
その模様について頑張って書いてみたいと思います。


朝10時半ナナちゃん人形の下で待ち合わせをした我ら仲良し5人組
(イワト、ウメ、ケン、渡辺さん、部長)はさっそく会場である
センチュリー豊田ビルへと向いました。その途中信号待ちの折、ふと
頭上を見上げると空の青がとても綺麗で大都会の雑踏の中においても
時が止まっているかのようなそんな穏やかな陽気、まさに結婚式日
の秋晴れの日でした。


歩いて5分ほどでセンチュリーへと到着した5人組は入り口を探すことに
苦慮しながらもなんとか会場に入ることに成功、新郎新婦へ一言
メッセージをとカードを渡され、「うーん」と何を書こうかと思い悩んで
いることしばし。そんなことをしているうちに、式が始まりますので外へ
お集まり下さいとのこと。


そりゃいかんと外へと飛び出した僕ら
階段に特設された挙式会場、真っ赤なジュウタンの帯。その両脇に並び
二人の登場を青い空のもと待ちました。
と、そこへ本日の主役サトシが現われ、さっそうと
僕の前を通り過ぎ、続いて、ウェディングドレス姿のきれいな
花嫁さんが登場、式が始まったのでした。この日部長は、カメラマンの大役を
仰せつかっておりましたので、式のあいだ良い写真をとることに必死に
なって奔走していましたがなかなかうまく撮れないもので
少し落ち込みました。
神父さんの話が少々長かったものの、式は無事終了し、レストランへと移動、
披露宴が始まりました。


披露宴が始まるやいなや、司会の女の人が「今日はみなさまの所へ
ランダムに新郎新婦へのスピーチを伺いに参りますので、
みなさん何を言おうか考えておいて下さいね」と一言。
そのときなんか自分にきそうだなぁと思ってたけど、あんなことになろうとは。
しばしの歓談などを経て、ちょっとほろ酔いになったころ。そのときは
やってきました。あのイベントがやってきました。「ではいまからスピーチを
伺いに参りますね、えーと、まずは・・・」とどんどん司会者がこちらへ
近づき、その姿がだんだん大きくなって、僕の目の前でとまったのです。
マイクを向けられました。何をされるの?何もされません。
スピーチをするのです。ドキドキです。
感づいてはいたものの突然のこと、しどろもどろな僕はインタビューに
なんとか答えながらも大変な緊張で何を言ったかよく憶えていません。
ただ、「サトシさんは研究室でどんな感じでしたか?」と聞かれ、とっさに
「兄貴的な存在です」と一言。困惑気味な司会者、えっ?という顔をする
5人組、ささやかな笑いの会場、微妙な雰囲気になってしまいました。
そのあと僕はかなり落ち込んでひっそりと料理に舌鼓をうつなどしました。


一時の落ち込みからも回復し「サトシおめでとう」とみんなでサトシの席へ
声をかけにいったり、一緒に写真を撮ったり、5人組で会話をしたりと
楽しい時間はあっという間に過ぎていってしまいました。


そして最後に新郎新婦から両親へのメッセージがありました。
新郎から両親へ、新婦から両親へそれぞれが自分の言葉でありがとうの
気持ちを伝える姿、感動しました。「お父さんとお母さんの子供に
生まれて本当によかったよ・・・」いい光景ですね。


本当の最後に外でみんなで記念撮影をしておひらきとなりましたが、
なんだか名残惜しくて、みんななかなか帰ろうとしません。
僕らも例外ではなくサトシと奥さんを写メールでとるなどしていました。


「サトシ結婚おめでとう。二人で力をあわせて幸せな家庭を築いてください。
そして今日はありがとう。僕らも幸せを分けてもらった気がします。
本当にいい一日でした」。